図版はきれいです。ただし文章が・・
旧約、新約聖書の話の流れに沿って各主題のあらすじ、それを描いた絵画、絵画の簡単な解説を1?2ページで解説している。
オールカラーで図版は誰もが知っている有名な作品から、写本など一般には無名だが図像学的に面白い作品まで豊富に掲載されている。
ただし、図版に割くスペースが多いため、聖書のあらすじは記述不足、絵画の解説も図像学的なことには踏み込んでいないので、それなりに絵画の知識を得たい人は他の本と併用が必要なので星1つ減点。
他の方も書かれていますが、諸川さんの著書は読んでいてワクワクする本が多いのですが本書は違いました。ここで星1つ減点でトータル星3つとしました。
お粗末な作品でしかありません。
本書は数多い類書の中でも最も不出来な作品だとしか言えません。監修者も原稿に一切目を通していない様子で、無責任きわまりない状態です。 一例を挙げれば、24ページの「ロトの娘たち」の解説で、「ソドムは男色のはびこる淫らな町だった」などと書かれているが、聖書学の知識が皆無に等しい人物が執筆したとしか考えられない記述です。今どき「ソドムの罪」を「男色」と結びつける人々なぞ、まともな学者のなかには一人も居ないからです。 あとは「一斑を見て全豹を卜するべし」と申しておきましょう。
絵の元ネタを解説してくれるわけです。絵が中心で読みやすい。
基本的に、1テーマ(1エピソード)を見開き2ページ使う ことで解説しています。その解説もエピソードをかるく 紹介する程度にうまくまとまっており、あとはその テーマを描いた絵が4つほど載っているという構成です。 詳しい内容にそんなに興味はなくても、美術館などで 絵を観て「どうも聖書のエピソードらしいのだけど、これは どういう状況なのかな?」と思ったことはありませんか? そういう疑問に答えてくれる良書です。フルカラーで 観ていても楽しい本です。
傍観者的キリスト教解説
聖書の物語を網羅的に見られて、とても便利であるとともに、このシリーズで気に入っているのは、著者のやけに醒めた聖書物語に対する見方、解説である。ちょっと「くすっと」笑ってしまうようなとぼけた解説や、どうでもいいようなふりをしながら物語の矛盾を指摘するなど、熱心なキリスト教信者には書けないであろうと思われる(熱心なキリスト教徒だったらごめんなさい)、傍観者的態度が面白い。著者は多分とてもユーモアのある学者さんなのだろう。楽しく読めて、美術鑑賞でとても応用力のつく本。
美術出版社
西洋絵画の主題物話〈2〉神話編 新装版 西洋美術解読事典 すぐわかる キリスト教絵画の見かた 名画を読み解くアトリビュート 西洋絵画史WHO’S WHO―カラー版
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